来間中、来年3月廃校 宮古島市議会、賛成多数で可決


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 【宮古島】宮古島市議会9月定例会で25日、市立来間中学校の廃校に関する条例案が賛成多数で可決された。来年3月の廃校が正式に決まった。

 質疑では野党議員が地域住民の合意が得られていないことなどを理由に反対を主張した。一方、与党議員は児童数が増えることで、より良い教育環境が整備できるなどとして賛成討論した。
 採決では与党のほか中立会派の一部も賛成に回り、賛成多数で可決された。
 下地敏彦市長は「学校規模の適正化は、宮古島市が合併したときから大きな課題だった。子どもたちの教育環境をより良く整えるのは行政の使命だ。保護者の皆さんも含め、教育環境を良くすることに協力してほしい」と語った。
 廃校に反対してきた来間島の未来を考える会の砂川葉子代表は「最後まで自分たちの思いが通じると信じてきただけに、言葉がない。住民の合意がないまま出された議案であることを、もっと重く考えてほしかった」と語った。