社民党首選、吉田氏擁立で調整 照屋氏は不出馬


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 社民党の又市征治党首代行らは25日、27日告示の党首選に関し、吉田忠智政審会長(57)=参院比例=を候補に擁立する方向で最終調整に入った。

吉田氏は前向きに検討しており、26日に決定したい考えだ。党首に意欲を示す地方議員の立候補は困難な見通しで、1996年に旧社会党から党名を変更後、8回連続の無投票となる公算が大きくなった。ただ吉田氏は2010年初当選で国政の経験が浅く、党内には指導力への懸念がある。このため又市氏が幹事長を続投し党運営を実質的に取り仕切るとみられる。
 今回の党首選は参院選惨敗で引責辞任した福島瑞穂前党首の後継を選ぶ。又市氏は8月下旬、衆院小選挙区選出議員が望ましいとして照屋寛徳国対委員長(沖縄2区)を推す考えを示した。だが照屋氏が9月25日に不出馬の意向を伝えたため吉田氏擁立論が強まった。
 関係者によると、又市氏の打診に吉田氏は難色を示したが、地元の大分を含む九州の複数の県連合からも要請を受けたとして、前向きな姿勢に転じたという。