キングス、勢い連勝 bjプレシーズンマッチ


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キングス―高陽オリオンズ 第3クオーター、相手ディフェンスをかわしてシュートを放つ岸本隆一=26日、那覇市の県立武道館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスは26日、韓国プロバスケットボールリーグ(KBL)の高陽オリオンズとプレシーズンマッチを行い、77―73で勝利した。

第1クオーター(Q)から流れをつかんだキングスは岸本隆一の3点シュートなどで得点を重ね、優位に立った。しかし第2Qに入ると高陽が流れをつかみ、内外から効率よく得点を重ねた。40―32とキングスのリードで迎えた第3Q、序盤は互いに点を奪い合う激しい展開となった。キングスは一時逆転を許したが、第4Qに入ると再び流れをつかみ、スクーティー・ランダルのインサイドシュートなどで突き放した。高陽戦でプレシーズンマッチの日程は全て終わった。キングスは10月4、5日に大分県立総合体育館で行われる大分ヒートデビルズとのアウェー戦で2013―14シーズン開幕を迎える。ホーム開幕戦は同12、13日に沖縄市体育館に東京サンレーヴスを迎えて行う。

琉球ゴールデンキングス
77―73(28―15,12―17,17―28,20―13)
高陽オリオンズ

◆岸本躍動 流れ呼ぶ
 キングスが終盤に粘りを見せた。57―60とリードされて迎えた第4Q。キングスがインサイドから得点して逆転すると、高陽はアウトサイドショットを確実に決めて食らいついた。最終盤まで試合の行方が分からない大接戦となったが、キングスは勢いを落とさなかった。互いにリードを奪い合うクロスゲームを制し、伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「シーズンに向けていい経験になった」と満足げだ。
 序盤にチームの起爆剤となったのは岸本隆一だった。スリーポイントラインから一歩近く下がった位置でボールを受けると、鮮やかなロングショットでリングを射抜いた。1Qだけで4本の3点弾を決め、「距離に関係なく、打っていい場面で打てた」と納得の表情を見せた。
 最終盤にはスクーティー・ランダルが力を発揮した。インサイドに果敢に切り込み、激しいディフェンスをものともせず得点を奪った。伊佐HCは「チームの先頭を切って得点するのが最大の魅力だ」と新戦力の活躍を喜ぶ。
 岩手、高陽とのプレシーズンマッチで勝利を重ね、10月4日には開幕戦を迎える。「チームで一丸となって戦う」と伊佐HCは強い決意を示した。
(平安太一)