鮮やかに「唐人行列」 十五夜祭り「大和人行列」も


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アウーを先頭に按司やお供、唐手組、中国楽器のガク吹奏が続く「唐人行列」=21日、八重瀬町富盛

 【八重瀬】八重瀬町富盛の十五夜祭りが22日、同区公民館前の広場で開催され、町指定無形文化財の「唐人行列(トーンチュジュネーイ)」「大和人行列(ヤマトンチュジュネーイ)」「女行列(ヨンシー)」などが披露された。

色とりどりの行列が行進し、華やかな歴史絵巻のような光景が続いた。
 唐人行列は琉球王朝時代、中国大陸から訪れた人々が住んでいた那覇の久米村から伝わったとされる。富盛では、中国楽器「ガク」の甲高い音と、三角旗を担いだ「アウー」(昔の中国の言葉で『老公』を意味する)を先頭に入場。冠をかぶった王様を前に、黒装束に身を包んだ武士が空手を演武した。
 大和人行列は、琉球王国の使者が江戸に使者を派遣する「江戸上り」などで見聞した大名行列などから編み出されたとされる。行列参加者は和装で、刀や鉄砲、ちょうちんなどを持って行進。「シターニ、シタニ」と声を掛けながら進んだ。
 夜の部は、特設ステージ上で地域の伝統芸能が披露され、区民が集まって交友を深めた。
英文へ→Traditional Chinese and Japanese parades performed during full moon festival