「認可外」も情報提供 那覇市、保育施設サイト開設へ


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 待機児童問題を抱える那覇市が保育施設情報総合サイト「ナハノホイク(仮称)」の開設を予定していることが27日、分かった。認可外を含む市内の保育園や幼稚園(約200園)の基礎情報をインターネットで公開し、保育施設を探す保護者らに提供する。市町村による保育情報のサイト開設は県内で初めて。認可外施設を含む情報の提供は全国でも珍しいという。那覇市議会予算決算常任委員会で、澤岻郁子こどもみらい部長が上原快佐氏(社大)の質問に答えた。

 澤岻部長は「市内の保育情報は十分に提供されていない。行政が主導して開設することは重要だ」と強調した。
 サイトでは施設の外観、場所、保育時間、保育内容の特徴、保育料金など各園の最新情報を紹介する。地域や保育時間、保育料などの条件で絞り込み、各園を比較検討できる。
 市こどもみらい課の徳嶺克志課長は「民間にも保育情報サイトはあるが、口コミが中心で、調査も不十分だ」と指摘した。さらに「幼稚園の預かり保育の良さや人気の認可外保育園の情報など、保育環境の活性化も期待できる」と話した。
 11月にもサイト制作に着手し、本年度内の開設を予定している。一括交付金を活用した事業費は2500万円。検索や絞り込みなどの機能を備えたサイト開設に約3割、掲載する取材費などに約5割、その他一般管理費などに約2割を充てる。