オオゴマダラ 那覇市のチョウに 選定委で内定、4市目


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 那覇市の蝶(チョウ)選定委員会(会長・宮城邦治沖縄国際大教授)が24日、那覇市役所内で開かれ、那覇市のチョウをオオゴマダラに内定した。県内の市町村では、石垣市、宮古島市、うるま市に続いて4市目となる。5人の委員が、観光や環境保全、教育的見地から最も優れたチョウだと判断した。11月上旬までに市長に答申し、市民意見募集を経て2014年初旬に正式決定する。

 委員はオオゴマダラを一年中飼育できる育てやすさ、大きくゆっくりと飛ぶ様子、黄金色のさなぎの魅力、生息域の北限が沖縄諸島のため、県外の観光客には珍しい―などの点で評価した。食草のホウライカガミも育てやすく、市役所本庁舎の緑化にも活用している。
 ほかにカバマダラやツマベニチョウなどが候補に挙がった。
 委員は宮城会長のほか、上原辰夫沖縄環境経済研究所社長、大山正市PTA連合会長、佐久本武市観光協会長、福治貞子市自治会長会連合会長が務めた。
 オオゴマダラを那覇市のチョウに求める動きは、唐真弘安議員(当時)が2007年から6回、市議会の質問で訴えたほか、首里城下にチョウを翔(と)ばそう会が陳情を提出し、12年12月の市議会で全会一致で採択されていた。