姉妹都市提携20周年 発展へ節目祝う 糸満市―宮崎・都農町


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姉妹都市提携20周年を記念して、宮崎県都農町の伝統芸能「松原獅子」を披露する同町の子どもたち=20日、糸満市西崎町のNBCサムシングフォー西崎

 【糸満】ことし12月で20周年を迎える糸満市と宮崎県都農町の姉妹都市提携の記念式典・祝賀会が20日、市西崎町のNBCサムシングフォー西崎で催された。糸満市関係者をはじめ、河野正和町長ら都農町関係者ら多数が参加し20周年を盛大に祝った。

 沖縄戦が始まる前、市から大勢の人々が都農町に疎開したことが姉妹都市提携のきっかけ。1993年に協定書を調印した。これまで、主に児童生徒の人的交流を続けてきた。19日の糸満大綱引の道ズネーでは、都農町の伝統芸能「松原獅子」が披露された。子どもらが太鼓を軽快にたたき、音に合わせて勇壮な獅子舞が舞った。
 式典では、今後経済的な交流も深めようと、両市町の商工会が「経済相互交流協定書」を締結した。
 河野町長は「糸満の人々が疎開の時の恩を忘れず、感謝の気持ちを返そうと交流が始まった。この20年、さまざまな経験をさせてもらってとても感謝している」と語った。上原裕常市長は「今後は、幅広い分野でさらなる交流を推進し、両市町の発展につなげたい」と意気込んだ。