八重山病院 耳鼻咽喉科再開へ 県外から医師確保


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 【八重山】県立八重山病院の依光たみ枝院長は26日、同病院で会見し、医師の退職で7月から休診となっていた耳鼻咽喉科を10月1日から再開すると発表した。県外大学の関連病院から医師を半年契約で確保した。不在だった放射線科医師も同時に着任する。

 着任する耳鼻咽喉科医は手島直則氏(33)、放射線科医は宮良哲博氏(37)。
 同病院ではことし6月末に耳鼻咽喉科医が独立開業のため退職し、7月以降はへんとう腺摘出など全身麻酔が必要な手術ができなくなっていた。休診中は重症の急患が2回ほどあり、市内の開業医を呼んで対応したという。
 10月以降、耳鼻咽喉科の手術は可能になる。外来診療は月曜、火曜、木曜の週3回行い、当面の診察は1日30人に限定する。外来診療の受け付けは午前8時~同11時まで。
 放射線科医は琉球大学付属病院から確保した。医師の不在中は琉球大学医学部付属病院にレントゲンなどの診察画像を送信して診察に当たっていた。
 依光院長は「放射線科医がいないと動脈塞栓(そくせん)術ができないので、骨盤骨折などの重傷患者が出ないように祈っていた。医師を確保でき、ほっとしている」と話した。