アルコール依存疑い 宮古の男性23% 「多量飲酒」割合も高く


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 【宮古島】県宮古福祉保健所(仲宗根正所長)は宮古島市と多良間村の住民(20~60代)を対象にした飲酒実態調査を27日までにまとめた。その結果、アルコール依存症が疑われる男性が23・1%、女性は3%に上った。同年代の地域人口約3万2千人に換算した場合、約4200人がアルコール依存症の可能性がある。同保健所は「関係機関と協力し改善に取り組みたい」としている。

 調査は2012年7月3日から13年1月31日までの間、県警察安全運転学校宮古分校で運転免許更新講習を受けた1620人を対象に実施した。世界保健機関(WHO)が作成した問題飲酒の確認テスト「AUDIT」を行った。
 1回の飲酒量がビール3缶(500ミリリットル缶)以上に相当する「多量飲酒者」の割合が男性71・0%、女性26・7%となった。男性は全県比4倍、全国比の5倍に上った。女性も全県比の3倍、全国比の4倍だった。
 多量飲酒の頻度は男性で「毎日、あるいはほとんど毎日」と答えた割合が60代で12・3%を占め、年齢を重ねるにつれ増加する傾向があった。
 初めて飲酒した平均年齢は男性が17・1歳、女性は17・4歳で、未成年の飲酒問題も浮き彫りとなった。