【南風原】日ごろなかなか言えない親や大切な人への感謝の気持ちを歌やダンス、手紙を通して伝える舞台「サンクスステージ沖縄2013」(同実行委員会主催)が23日、南風原町中央公民館黄金ホールで開かれた。
約400人の観客が来場した。
第1部の演劇では、新聞配達をしている青年が、母親へのプレゼントを探しながら現世をさまようキジムナーと出会う過程や、先立たれた一人娘をしのび、うつうつとした日々を送っていた写真館の店主たちが家族への愛を再確認する様子を描いた。
コミカルな演技が観衆の笑いを誘った。
第2部の「親への手紙」では、若狭小6年の宮城柚希(ゆうき)さん、読谷高3年の大城稜さん、沖縄国際大学4年の仲嶺迅香(はやか)さんが、親へ感謝の気持ちをつづった手紙を、幼少期から今に至る成長過程の写真スライドショーをバックに発表。会場に来ていた親や兄弟へ感謝を伝えた。
大城さんは、「将来、パティシエになりたいという強い気持ちを皆の前で約束することができて良かった。夢に向かって頑張りたい」と話した。
今回、脚本を手掛けた兼島拓也さん(24)は、「公演後のお客さまと出演者やスタッフの表情を見て、すべての苦労が報われた気がする。やっと晴れ晴れとした心を取り戻せた」と語った。
(金城円通信員)