親子の絆に焦点 米出身写真家オズボーンさん、沖縄で撮影会


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県内の「親子」33組を撮影する写真家のブルース・オズボーンさん(左)=29日午前、那覇市の識名園

 国内外で活躍する米国出身の写真家、ブルース・オズボーンさん(63)=神奈川県=が29日、那覇市の識名園で撮影会を開いた。ライフワークにしている「親子」シリーズの一環。

県内の33組を招き、独自の視点でそれぞれの絆の強さに焦点を当て、ベストショットをフィルムに切り取った。
 オズボーンさんは1982年から今まで4500組以上の親子を撮影し、毎年展示会を開催している。沖縄では初の撮影会で、オズボーンさんを支援する補聴器メーカー・オーティコン社(神奈川)の協力の下、琉球補聴器が主催した。
 この日は核家族から大家族までが集まった。オズボーンさんは身ぶり手ぶりを交えて参加者の緊張を解きほぐし、笑顔と幸せにあふれる瞬間を1枚に収めた。子や孫ら6人で参加した宮里清さん(87)=西原町=は「日ごろ家族そろって写真を撮ることもないので、良かった」とほほ笑んだ。
 オズボーンさんは「やっと沖縄で撮影することができた。親子それぞれの笑顔や幸せな雰囲気に、私もパワーをもらっている」と満足そうに話した。「これを機会に展示会を開くなど、沖縄でも活動の幅を広げたい」と抱負を語った。