国内外でエイサー交流 糸満・創作団体「風之舞」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
海外や県外で実施したエイサー指導の成果を報告する「古武道太鼓集団風之舞」のメンバー(前列)=25日、糸満市役所

 【糸満】糸満市を拠点に活動する創作エイサー団体「古武道太鼓集団風之舞(かじまぁい)」のメンバーがこの夏、アメリカなどの国外や県外へ派遣され、現地の関係者にエイサーを指導した。指導者として派遣された潮平満花さん(20)と赤嶺澪菜さん(19)が25日、市役所に上原裕常市長を訪ね、成果を報告した。

 県文化振興会(平田大一理事長)の事業を活用して派遣された。メンバー4人が7~8月にかけて、米国と台湾、熊本県、宮崎県に赴き、現地の県人会やエイサー団体に指導した。
 米国インディアナ州で指導した潮平さんは「不安だったが、県人会が温かく歓迎してくれて助かった。(米国でも)エイサーを楽しんでいることが伝わってきた」と刺激を受けたようだった。台湾へ行った赤嶺さんは「言葉が通じない中、ジェスチャーで伝えた。大変だったが楽しかった」と笑顔で話した。
 報告会に同席した平田理事長は、10月5、6日に浦添市の国立劇場おきなわで世界エイサー大会が開かれることを説明。「海外や県外で出会った人々もこの大会でまた再会できる。国同士の交流は難しくても、エイサーを通せば交流できる」と沖縄の文化の素晴らしさを強調した。風之舞も同大会に出場する。