群舞 華やかに 北谷町で「砂辺アヤグ」


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「砂辺アヤグ」を披露する青年会・婦人会メンバー=9月22日、北谷町砂辺

 【北谷】「スリ、スリ」の掛け声とともに男女が円をつくり、華やかな群舞を舞う砂辺アヤグ。北谷町砂辺区に大正時代から伝わる踊りだ。旧字砂辺戸主会(与儀正仁会長)が9月22日、同町砂辺の戸主会集会場で開いた八月十五夜遊びで砂辺青年会・婦人会が披露した。

勇壮なエイサーなども披露され、集まった区民らは長年受け継がれてきた伝統芸能に酔いしれた。
 十五夜遊びは1960年代ごろから毎年、満月の十五夜に合わせて開かれてきた。五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄の願いが込められている。児童らのかぎやで風、獅子舞や棒術なども交えた長者の大主も披露された。
 与儀会長は「砂辺は移転する人が増えているが、残った人たちで伝統をつないでいる。この伝統を今の子どもたちにも受け継いでいってもらいたい」と期待を込めた。
 アヤグやエイサーを披露した砂辺青年会の新城正彬会長(27)は「演舞はまだまだ未熟だが、地域にある伝統を学んで若い私たちでつないでいきたい」と語った。
(当間詩朗)