県内小中、いじめ認知143件 11年度の半数超


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 諸見里明県教育長は9月30日、ことし4~6月の3カ月間、県内の公立小中学校で認知しているいじめの件数が143件(暫定値)だったことを明らかにした。

2011年度の1年間に公立小中学校で認知した251件の半数を上回る数のいじめが、ことしは3カ月間で発生したことになる。143件のいじめに関係した児童生徒は延べ502人だった。県議会9月定例会一般質問で、西銘純恵氏(共産)の質問に答弁した。
 調査によると、2011年度の1年間、県内で起きたいじめの件数は小学校で72件、中学校で179件、高校で44件、特別支援学校で1件、計296件だった。12年度の結果は11月ごろに発表する予定。
 いじめの根絶に向け県教育庁は、いじめをしないよう意識付けるDVD教材を製作するほか、教員向け手引書「いじめ対応マニュアル」を年度内に改訂する。
 同庁義務教育課の担当者は「件数の多寡にとらわれず、いじめの実態を正しく把握し、どう解消していくかが重要だ」と話した。