琉球豆腐 豆腐で“麺”を開発 つなぎ使わず糖質大幅減


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豆腐と同じ成分で麺状に加工した「島豆腐麺」をPRする羽賀勝基社長(中央)ら=30日、県庁

 大豆製品製造販売の琉球豆腐(南城市、羽賀勝基社長)は1日、豆腐を麺状に加工した「島豆腐麺」を発売する。小麦粉やデンプンなどのようなつなぎは使用せず、崩れずに麺状に加工することに成功した。

一般的な麺よりも糖質が低い食品として、病院や介護施設などに売り込むほか、インターネット販売などで、年間売上高は2~3億円を計画する。
 同社は食品製造の機械を独自に改良し、豆腐の成分のまま数ミリの厚さで固め、麺状に刻む技術を開発した。「島豆腐麺」は1袋3食入り(内容量450グラム)で、ネット販売価格は税別800円。同社によると、国内では大豆をすりつぶし、そのまま麺状にした食品はあるが、豆腐の製造工程で麺状にした食品は国内初という。
 100グラム当たりの糖質は小麦粉で加工した麺の約50グラムに比べ、1・5グラムと低いという。羽賀社長は「食事制限したいが、沖縄そばなど麺が好きという人に、ぜひ試してほしい」とPRした。25~27日開催の沖縄の産業まつりにも出店する。問い合わせは同社(電話)098(917)0101。