情感豊かに古典熱演 南条幸子バレエ研究所


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「シンデレラ」を演じる南条幸子バレエ研究所の生徒たち=9月22日、那覇市民会館

 南条幸子バレエ研究所の第30回発表会が9月22日、那覇市民会館であった。南条幸子がライフワークとして取り組む創作「生命の誕生」は、人間の成長を生命の進化する姿に託して描いた。

「シンデレラ」(改訂振り付け・南条幸子)はシンデレラを崎濱祥子、王子を安村秀熙が務め、来場者の喝采を浴びた。
 「シンデレラ」は姉たち(大城成美、金城実里)との掛け合いなどで崎濱の巧みな演技が際立つ。シンデレラと踊る高揚感やガラスの靴を手にシンデレラを捜し求める心境などを、安村が力強い演技で表現。統制の取れた群舞は各場面の意味を効果的に伝えた。午前0時を知らせる大きな時計が上から下りてくるなど、舞台装置もこだわりを反映し、来場者を物語の世界に引き込んだ。
 子どもたちが取り組んだ小品も披露され、温かい拍手に包まれた。