電力消費を“見える化” 宮古島で県内初の実証開始


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電力消費量などが分かるモニターを披露する関係者ら=1日、宮古島市役所

 【宮古島】宮古島市(下地敏彦市長)が進める「全島エネルギーマネジメントシステム実証事業」(すまエコプロジェクト)の運用が1日、始まった。事業に関わる市内の一般家庭や事業所など244カ所に消費電力を計測する設備を設置。

タブレット端末などで電力消費量や発電量を可視化し、節電などの行動につなげたい考えだ。県内初の実証事業。
 事業は電力消費の可視化を通し、発電状況に合わせたピーク時の電力需要削減(ピークカット)など需要と供給の協調を進め、風力や太陽光発電など再生可能エネルギーの導入を促すのが目的。事業は15年3月末までの予定だ。
 地下ダムから地上のタンクに水をくみ上げて農地に配水するポンプ場にも消費電力の計測設備を世界で初めて導入し、効率的なポンプの動かし方を調べる。
 同日宮古島市役所で県や関係企業が出席し開始式が行われ、下地市長は「低炭素社会に向けた取り組みの始まりだ。多くの市民に協力してほしい」と意気込んだ。