石垣―多良間、波照間線 第一航空が参入に意欲


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 那覇と周辺離島を結ぶ航空路線を運航している第一航空(大阪府)が、現在定期便が就航していない石垣―多良間、石垣―波照間への参入を検討していることが1日分かった。県は同日の県議会で、今月中旬にも地元市町村を含めた協議会を発足させ、支援策を話し合う方針を表明した。

第一航空は那覇―粟国線を1日3往復、那覇―沖永良部―徳之島線を週3~5往復させている。
 第一航空の木田準一副社長は取材に対し「県の予算が付けば就航できる。具体的な内容は10月の協議会で話し合いたい」と就航に前向きな姿勢を示した。
 県議会で謝花喜一郎企画部長は高嶺善伸氏(社民・護憲)の質問に答え、「国交省と複数機購入する予定で調整している」と述べ、航空機購入費補助制度を活用し、運航条件を整える意向を示した。航空機購入費の75%を国が補助し、25%を県が補助することを検討しており、協議会で事業採算性や条件面を話し合う。
 仲井真弘多知事は県議会6月定例会で運休中の離島航空便再開へ県営の航空会社設置を検討する考えを示していたが、実現までの時間などを考慮したとみられる。
 石垣―波照間は2009年11月まで、石垣―多良間は08年3月まで琉球エアーコミューターが運航していた。