【伊江】米軍伊江島補助飛行場内で建設していた着陸帯6カ所のうち、完成した4カ所が既に使用されていることが2日、分かった。琉球新報の取材に米軍が回答した。米海兵隊の広報は「準備ができ次第、使用を開始している」と答えた。
使用を始めた時期について明らかにしなかった。同飛行場では9月末ごろから、ハリアーパッド北東側の新着陸帯とみられる場所で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが離着陸する様子を住民らが目撃していた。
米軍によると、現在完成している着陸帯はアルミパッドを敷いた4カ所。砕いたサンゴを敷き詰めた2カ所については、まだ建設中で工事完了は「秋の終わりごろ」としている。
1日に目撃した住民によると、午後2時半ごろ、オスプレイ2機が飛来し、ハリアーパッドよりも北側に着陸した。着陸時には粉じんが舞った。
米軍は7月から着陸帯6カ所の建設を開始し、9月6日までに4カ所を完成させた。6カ所の着陸帯について、オスプレイの運用を定めた環境レビューへの記載はない。使用について、米軍から村に対して事前通告はなかった。(田吹遥子)