東村3中学、17年度にも統廃合 小学校も段階的に


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 【東】東村教育委員会は2日、2010年にいったん中断していた村内3中学校の統廃合問題について、早ければ4年後の17年度中にも実施する方針を明らかにした。同日開かれた9月定例会で、比嘉一之教育長が答弁した。

同教委によると、13年度内にもアンケートを実施し、14年度前半までに統廃合に向けた推進委員会を設置する見通し。小学校の統廃合についても中学校の状況を見ながら、段階的に進めていくことを明らかにした。
 東村内には高江、東、有銘の3中学校がある。2日現在の生徒数は高江が4人、東が29人、有銘が12人で、村内全ての中学校を合わせても50人に満たない。 村教育委員会は中学校の統廃合について、08年に「東村立学校統廃合研究委員会」を設置し議論してきた。だが当時、高江や有銘区で反対意見が相次いだことから、同研究委員会は10年7月に「時期尚早」と結論付け、統廃合は中断していた。
 しかし、各学年の生徒数が1~2人の高江区や慶佐次区などで統廃合に賛成する声が上がったことを受け、ことし6月の村教育委員会では、統廃合を進めていくことを決めた。
 比嘉教育長は議会で「生徒数の減少で、学習活動や部活に支障を来している。あらためて統合に向けての動きを加速していかなければならない」と話した。