那覇市の事業ごみ、処分手数料値上げ 来年度から


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 那覇市は第2回市環境審議会(会長・堤純一郎琉球大教授)を9月30日に開催し、市の事業系一般廃棄物(ごみ)処分手数料について、現行の10キロ当たり90円から110円に値上げすることで答申案をまとめた。

市長は答申を踏まえて改定案をまとめ、那覇市・南風原町環境施設組合の11月臨時議会で審議する見通しだ。新料金は早ければ2014年4月1日から実施する。家庭用ごみ袋の値上げは予定していない。
 事業系ごみは許可業者が収集し、那覇・南風原クリーンセンターに搬入している。その際、市が許可業者から処分手数料を徴収している。
 那覇市の事業系ごみは、12年度が3万3931トンだった。処分手数料は01年に20円から40円、04年に63円、08年に90円に引き上げられている。
 市はごみ処理原価が10キロ当たり266円(11年度)となっていることから、140円への引き上げを提案した。市民代表や学識経験者で構成する環境審議会では「あまりにも上げ幅が大きい」などの意見が出され、110円でまとまった。
 そのほか直接センターに自己搬入する家庭系ごみ手数料については、10キロ当たり21円から60円に値上げすることで答申案がまとまった。家庭系ごみの自己搬入は年々増加し、12年度は2万4813件(1618トン)の搬入があった。(関戸塩)