劇場開放して村芝居上演を あしびなー、開館15周年で討論会


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文化発信拠点を核とした街づくりの可能性について提言するパネリスト=9月27日、沖縄市民小劇場あしびなー

 【沖縄】沖縄市の文化発信拠点「沖縄市民小劇場あしびなー」の開館15周年を記念して、同劇場指定管理者の「まちづくりNPOコザまち社中」(照屋幹夫理事長)は9月27日、文化施設を核とした街づくりの在り方について語る記念フォーラム「文化が人を創り 人がまちを創造する」を同劇場で開催した。

 パネリストとして、元国立劇場おきなわ芸術監督で演出家の幸喜良秀さんや、ホルトホール大分統括責任者の是永幹夫さん、文化庁文化活動振興室長の北風幸一さんら4人が登壇。「あしびなー」の役割と今後の可能性について語った。北風さんは「全国の多くの劇場ではプロの公演が行われてない」と現状を指摘した上で、「東京で行われる公演ではなく、地域の特徴を生かした作品の創造と全国への発信に取り組むべきだ」と訴えた。
 幸喜さんは、地域に根差した劇場にするため、「劇場を村々に開放して、村芝居をさせてはどうか」と提案した。是永さんは、文化施設として人の回遊性を高めるため、低料金で市民に劇場を開放する必要性を指摘した。