照屋(ケイリン少年男子)7位決定戦へ 東京国体第5日


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少年男子ケイリン準決勝 先頭でスプリントをかける照屋将貴=2日、東京都の立川競輪場(金良孝矢撮影)

 【東京国体取材班】第68回国民体育大会(スポーツ祭東京2013)第5日は2日、東京都で行われ、県勢は3競技に出場した。自転車の少年男子ケイリンで照屋将貴(北中城高)が2回戦をトップで通過したが、準決勝で5位になり決勝進出を逃した。

照屋は3日に行われる7~12位決定戦に回った。ポイントレース予選では成年男子の内間康平(チームNIPPO)と少年男子の新城雄大(八重山農林高)が決勝進出を決めた。ボウリングの成年男子団体戦(4人チーム)は予選で敗退。卓球の成年女子は1次リーグで姿を消した。セーリングは天候不良のため中止となった。3日の県勢は重量挙げやハンドボールなどに出場する。

◆僅差で決勝届かず/ケイリン・照屋
 残り約200メートル。トップを走る照屋将貴(北中城高)の後方から2番手の選手が追い上げてきた。照屋が加速すると、相手も食らいつく。第3コーナーまで激しいトップ争いが続く。第4コーナーに差し掛かると後方の集団がペースを上げ、最後の直線では混戦となった。選手が次々とゴールになだれ込む。差はわずかだ。照屋は5位。3位までが進める少年男子ケイリンの決勝に手が届かなかった。
 「最後に力尽きてしまった」。悔しそうな表情で試合を振り返る。2番手についた選手のプレッシャーで、いつもより早い段階でアタックを仕掛けた。勢いを保ち続けようとペダルに力を込めたが、「最後の直線ではうまく踏み込めなかった」。
 今年の高校選抜でも決勝進出を逃し、今大会は「1着で決勝に行く」と強い思いを抱いていた。2回戦では「全国大会で何度も負けていた」という小松(栃木)を抑え、トップで準決勝に進んだ。「準決勝に弾みをつけたかったけど」と残念そうだ。
 それでも「全力を出すことができた」と達成感をにじませた。今回が高校最後の大会といい、「楽しむことがテーマだった」と語る。3日には7~12位決定戦を控えており「楽しみながら1着を取る」と入賞を勝ち取る決意を示した。
(平安太一)