幻想的に「光の劇場」 県平和祈念公園で実験


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プロジェクターから光を照射し、「平和の丘」の文字や背景のカラーを浮かばせる映像技術「プロジェクションマッピング」の投射実験=9月25日、糸満市摩文仁の県平和祈念公園

 【糸満】合同会社トロッコ(那覇市、岡憲司代表)は9月25日、野外の建造物などに光を照射し、文字や色を立体的に表現する映像技術「プロジェクションマッピング」の投射実験を糸満市摩文仁の県平和祈念公園で実施した。

 公園内のアーチ型の建造物「平和の丘彫像」をスクリーンに見立て、彩り豊かに鎮魂や平和の心を表現。訪れた多くの観客が暗闇に浮かび上がる幻想的な光景と軽快な音楽を堪能していた。
 県文化振興会の事業を活用して実施。プロジェクションマッピングは、昨年9月に東京駅で上映されて以来、全国的に注目を浴びるようになった新しい映像技術だ。
 岡代表は「夜の観光地が不足している沖縄に新しいナイトカルチャーを提案したい。今後も沖縄を象徴する場所で、新たなコンテンツを披露していきたい」と意気込みを見せた。
 公園を管理する県平和祈念財団の上原兼治事務局長は「スクリーンなしで、光を立体的に投射していて感動した。夜の沖縄観光振興へ向けて、可能性を感じる」と感想を述べた。