投票で「はえばるの酒」 20日にフェス、町長ら参加呼び掛け


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「はえばるの酒」造りへ向け、試飲する城間俊安町長ら=9月30日、南風原町のアミュージアム

 【南風原】南風原町は「オール南風原の泡盛」として、町民投票で「はえばるの酒」を決め、町のアピールに取り組む。20日に町民広場で開催される「はえるんフェスティバル2013」の試飲投票・発表会を前に、城間俊安町長ら町三役・幹部、町議ら約40人による試飲会が9月30日、町内のアミュージアムで開かれた。

 同町では、瑞泉酒造が1976年、町宮平に酒蔵庫を建設し、「南風原育ち」の泡盛を内外に出荷していることから、町が「はえばるの酒」造りを瑞泉酒造に依頼した。
 この日の試飲会では、瑞泉酒造が手掛けている5年前後の古酒、半年以内の新酒をそれぞれブレンドし、古酒6種、新酒6種が用意され、香りや味を試飲し、それぞれ気に入った3点を選んだ。
 瑞泉酒造の佐久本学常務は「首里で蒸留され、南風原の地で育った泡盛を提供し続けているが、『オール南風原』での商品化は初めての試み。ラベルなども含め南風原らしく、町の皆さんに愛される泡盛を造りたい」と意欲を見せる。
 城間町長も「地元の酒を待ち望んでいた。町民に喜ばれる泡盛が生まれることを心待ちにしている。多くの町民に試飲・投票に参加してもらいたい」と呼び掛ける。
 今後、自治会長会などでも試飲会も開き、最終的には古酒、新酒各3点を選び、20日の試飲・町民投票に出品し、町民投票で古酒、新酒各1点が選ばれ、来年早々に商品化を予定している。