台風23号 本島、宮古は昼にも暴風域


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 強い台風23号は4日午後9時現在、那覇市の南南東約370キロの海上にあり、発達しながらゆっくりと北北西に進んでいる。沖縄本島地方の一部と大東島地方が強風域に入った。本島地方は5日昼すぎから、先島地方も5日中に暴風域に入る可能性があり、沖縄気象台は暴風や高波に注意を呼び掛けている。

台風の影響で5日、沖縄地方を発着する航空機297便が欠航し、約2万5千人の足に影響が出る。県内で5日に予定されていたイベントも中止や延期が相次いでいる。
 台風の中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風、半径390キロ以内は風速15メートル以上の強風が吹いている。5日には中心気圧は950ヘクトパスカルまで下がり、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルまで発達する見込み。
 暴風域に入る予想時間は宮古島地方が5日昼前、沖縄本島地方が5日昼すぎ、石垣島地方が5日夜。最接近は沖縄本島が夕方、久米島は夜遅くになる見通し。先島地方への最接近は6日未明から昼前となる。沖縄本島は6日も強風が吹き、先島地方は夕方ごろまで暴風が継続する見込み。
 海上は猛烈なしけとなり、本島と先島で5日、9メートルの高波が予想される。

台風23号の影響で大しけとなり、防波堤を越えて車道に降り掛かる波=4日午後6時20分、与那原町板良敷(花城太撮影)