嘉手納基地 P8 12月に6機 米国外初配備


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【米ワシントン=島袋良太本紙特派員】米軍嘉手納基地のP3哨戒機が今年12月、最新鋭の後継機「P8哨戒機」に交換することに関し、米海軍は、まず6機を同基地に配備する計画を固めている。

 P8の米国外での配備は初めてで、米軍が掲げる「アジア太平洋重視戦略」の影響で、嘉手納基地の機能強化が着々と進んでいる。日米両政府は3日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)でP8の日本配備を発表したが、対象基地や機数は公表していない。
 嘉手納基地には現在、P3哨戒機と派生型のEP3電子偵察機が合計で8機配備されている。米海軍研究所などによると、P8哨戒機は第16パトロール飛行隊に配備される計画。
 ヘーゲル米国防長官は3日の日米共同記者会見で、対潜哨戒機P8を海外で初展開することについて「P8は先端的な能力を持っている。日本への配備によって、海洋の状況認識やインテリジェンス、偵察能力を高めることになる」と意義を強調した。一方、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の當山宏嘉手納町長は「これ以上の基地機能強化、基地被害増大につながるものは反対だ」と警戒している。