サンエー最高益 白物家電が好調 13年第2四半期


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 サンエー(上地哲誠社長)は4日、2013年3~8月期(第2四半期)の連結決算を発表した。テナント収入を含めた売上高(営業収益)は前年同期比6・0%増の793億7300万円、経常利益は11・2%増の59億6200万円、純利益は15・5%増の35億6600万円だった。いずれも過去最高値。

 冷蔵庫や洗濯機、エアコンなど利益率の高い白物家電が伸長。昨年あった台風による影響はほとんどなく、食料品の廃棄ロスが大幅に抑制された。加えてアグー豚など高価格帯の商品や県産品の強化があり、食料品も堅調に推移した。収益の源泉である既存店の売上高は2・6%増で全体を押し上げた。売上商品の構成比の変化もあり売上総利益(粗利率)も0・1ポイント改善し30・6%だった。
 部門別売上高は、外食8・3%増、住居関連商品6・5%増、食料品6・0%増、衣料品3・7%増。コンビニ直営1店舗を展開するローソン沖縄は、売上高が1億2700万円、県内157店舗のフランチャイズ料等を含む営業収入は19億6400万円だった。店舗計画は来春、宜野湾市佐真下にV21食品館のほか、既存店舗へのドラッグストア新設などを予定。
 上地社長は「景気の良さを反映しているのか、高機能で割高な白物家電やワンラックアップ商品が好調だ」と述べた。一方で第2四半期は当初計画を上回ったが、通期の連結業績は修正していない。上地社長は「光熱費増加や人件費のコスト増、消費税増税による先行き不透明感など不確定要素を抱えている」と説明した。