久米(重量挙げ)悔しい準V スポーツ祭東京第7日


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成年男子85キロ級 スナッチの3回目で145キロを挙げる久米大輝=4日、東京都のくにたち市民総合体育館(平安太一撮影)

 【東京国体取材班】第68回国民体育大会(スポーツ祭東京2013)第7日は4日、東京都などで行われ、県勢は陸上競技などに出場した。重量挙げ成年男子85キロ級の久米大輝(南部工高―金沢学院大)はスナッチ145キロ、ジャーク167キロ、トータル312キロで準優勝した。

陸上成年女子ハンマー投げの知念春乃(那覇西高―九共大―日本体育施設)は、58メートル10を投げ4位。ライフル射撃の成年女子エアライフル立射10メートル40発では、新里葉津紀(興南高―中央大)が決勝96・2点で7位に入った。バドミントン少年男子は初戦、2回戦ともにストレート勝ちしてベスト16入り。ハンドボールは少年男子、成年男子、少年女子ともに敗れた。ボクシングの少年男子バンタム級では上原大尊(沖水高)がベスト8に進出した。5日の県勢はカヌーやボクシングに出場する。

◆腰が悲鳴 ジャーク失速
 久米大輝(金沢学院大)の腰が悲鳴を上げた。重量挙げ成年男子85キロ級、ジャーク2回目の試技だった。169キロを膝元まで挙げた瞬間、「ボキッという嫌な音がした」。3回目も同じ重量に挑戦したが、痛みに耐えられず落としてしまった。
 1週間ほど前から違和感があった。原因は分からない。「今まで腰を痛めたことはない」と首をかしげる。スナッチまでは好調だった。1回目で136キロを成功すると、続く139キロも難なく挙げた。3回目には「大会で成功するのは初めて」という145キロを高々と掲げ、ガッツポーズで喜んだ。
 スナッチではトップとわずか1キロ差の2位。ジャークで巻き返してトータルの頂点も狙えたが、「1点でも多く沖縄に貢献するために、3本全てを成功させることを意識した」。しかし、ジャークの前のアップで腰の痛みがうずき出した。「スナッチまでは何とか大丈夫だったけど」と悔やむ。
 トータルで準優勝を果たしたが、「ジャークが思うようにいかず結果は満足していない」と表情は険しい。それでも「今までけがが長引いたことはない。1週間で治してインカレで今以上の記録を出す」と強い気持ちをのぞかせた。そして「来年も国体に呼ばれたら絶対に優勝する」と決意を込めた。(平安太一)