しまくとぅばで桃太郎 アミークス清掃担当の宜野座さんが講師に


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大画面に映される絵を見ながら、宜野座キクさんのしまくとぅば読み聞かせを聞く児童=9月24日、うるま市栄野比のアミークス国際学園

 【うるま】うるま市栄野比のアミークス国際学園で9月24日、3年生の児童約80人を対象にしまくとぅばを使った「桃太郎」の読み聞かせが行われた。大城真理子教諭が普段、学校の清掃をしている宜野座キクさんに講師を依頼し実現した。

 宜野座さんがしまくとぅばを混ぜて「桃太郎」を読むと、子どもたちは単語を復唱するなどして、しまくとぅばに親しんだ。
 3年生は「しまくとぅば月間」の9月、ユネスコ(国連教育科学文化機関)によって消滅の危機にあると指定されている言語であることを学習。社会の授業で言葉集めをしたり家族にしまくとぅばの話を聞いたりして学んできた。
 読み聞かせで宜野座さんが「まぎー」「いんぐゎー」と簡単な単語を使うと、子どもたちは「大きい」「犬」などと友達同士で意味を確認し合った。
 読み聞かせを聞いた安次嶺縁子さんは「分からない言葉も多かったけど、日本語で話してくれたので物語を理解できた。『ぬち(命)』『いんぐゎー(犬)』は聞いて分かった」とうれしそうに語った。