漫画制作の裏話も披露 ももさん・大城さん、那覇で公開対談


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大城さとしさんの作品を集めた自作スクラップを手に「複製本を作って本人にあげた」と話すももココロさん(右)=5日、那覇市久茂地のリウボウホール

 琉球新報の4こま漫画「がじゅまるファミリー」を描いているももココロさんと、沖縄タイムスで「おばぁタイムス」と描いている大城さとしさんによるトークセッション(公開対談)が5日、那覇市のリウボウホールであった。荒れた天気の中、約35人が来場した。

2人はスライドで作業風景や1日の流れなどを紹介しながら、紙面では分からない裏話を披露した。
 ももさんは、これまで100冊ものアイデアノートを書きためており「資料では音や感覚までは分からない。現場で取材するようにしている」と強調した。
 ラジオを聞きながらネタを考えるという大城さんの部屋の写真には、がじゅまるファミリーの単行本が写っていた。「常に勉強しないといけない」と話すと、ももさんも「丸2日間(大城さんの)作品を見ていたことがある」「気付いたら大城さんの話ばかりしている」と応酬し、会場を沸かせた。
 国内外の新聞漫画を研究している岡部拓哉さんがゲストとして招かれ、「地元紙の漫画を地元の漫画家が描いているという例は、全国でも数えるほどしかない」と解説した。