平ゆきさん「夢を諦めないで」 地元後輩に歌と語り


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地元の観客らを前に歌う平ゆきさん=3日、国頭村の安田公民館

 【国頭】沖縄方言でラテン音楽を歌う“ウチナーラテン”歌手の平ゆきさんが3日、小中学生時代を過ごした安田区の公民館で「歌と語りのコンサート」を開いた。平さんは児童らに向けて「夢は実現した人の勝ち。諦めなければ実現できる」と話した。

 コンサートは安田小学校の主催で、同校のキャリア教育の一環。安田で初めてのコンサートに、同小と安波小学校の児童や区民、村内外から約70人が詰め掛けた。
 平さんは、29歳で歌手を目指し大阪や東京で15年歌手活動をしてきたことや、49歳でキューバに渡り、現地の音楽大学で1年間ラテン音楽を学んだことなどを話した。「夢を実現したいというイメージをつくっていたら、必ず協力する人が出てくる」と語った。
 語りの後は、地元国頭をキューバの伝統音楽SON(ソン)で歌った「国頭SONSON」や「伊集ぬ花」を披露。最後は、カチャーシーをラテン風にアレンジした曲で盛り上がった。
 安田小1年の比嘉拓磨君(5)は「歌がすごくうまくて(うっとりして)ぼーっとした」と話した。企画した安田小の後藤岳二校長は「夢を持っていたら、いつからでも実現できるという話に感動した。子どもたちにもよい刺激になった」と話した。
英文へ→Okinawan latin singer sings in Okinawan dialect