水中遺産に感動 海底に中国製陶磁器


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シュノーケル参加者に遺物の場所を示すダイビングスタッフ=9月28日、久米島町オーハ島海域

 【久米島】久米島水中文化遺産見学会(久米島町教育委員会・久米島博物館主催)が9月28日、久米島町オーハ島海域で開かれ、40人の町民が参加した。文化庁の町内埋蔵文化財史跡等総合活用支援推進事業の一環で、行政主催としては初めての開催。

 久米島博物館で水中遺産に関する講習会や展示資料の解説が行われた後、オーハ島海域で水中文化遺産専門家と町内ダイビング業者の協力で見学会が行われた。シュノーケリング、ガラスボートに分かれた参加者は、海底に沈む中国陶磁器などの遺物を見学した。同地はシュノーケルやガラスボートで安全に水中遺跡を見学できるのが特徴となっている。
 久米島は中国と琉球との交易の中継地として、三山時代から琉球王国時代の貿易船の積み荷だった陶磁器が多く確認されている。参加者は「生で貴重な水中遺跡を見ることができて感動した」と話していた。
(中島徹也通信員)
英文へ→Old Chinese ceramics at bottom of sea