銀行窓口で文字通訳 琉銀一部店舗に端末設置へ


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文字通訳サービスの事業拡大に意気込みを語る一瀬宗也社長(左)=10日、県庁

 聴覚障がい者などにインターネット経由で文字情報による同時通訳サービスを提供するアイセック・ジャパン(うるま市、一瀬宗也社長)は10日、琉球銀行の一部店舗窓口で、文字通訳サービスを始めると発表した。

本店のほか、那覇市内や中部の9支店で今月下旬までに端末を順次設置する。
 サービスは、現場の音声をインターネット経由でアイセック社に送信し、担当者が要約して、店舗のタブレット端末などに文章として表示する仕組み。アイセック社は県の震災等緊急雇用対応事業の支援を受け、新たに11人を採用し、文字通訳の研修を進めていた。
 これまでは講演会やセミナーでサービスを展開してきたが、今後は人員の拡充で、銀行や行政機関などの窓口業務への導入を目指す。県の支援期間である2014年2月まで、50カ所に無料で端末を設置し実証を進め、その後本格展開する計画だ。一瀬社長は「全国の金融機関大手にも広めていけるよう取り組みたい」と語った。