「メダルで恩返し」 アジアユースパラ日本代表・城間君


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 【金武】26~30日にマレーシアで開かれる「アジアユースパラ競技大会マレーシア2013」に日本代表選手として出場する宜野座高校3年の城間圭亮君(16)を激励する会が9日、金武町立中央公民館で開かれた。

城間君は家族や友人、近隣市町村から駆けつけた380人余を前に「多くの支援のおかげで、ここまでこられた。メダルを取って恩返ししたい」と力を込めた。
 城間君は金武小学校5年の時、現在まで7年間指導を受けるコーチの下地隆之さん(32)と出会い、生活用車いすから競技用車いすに乗り換え、競技にのめり込んだ。日々の筋トレと下地さんの指導で着実に力を付け、県内外で活躍してきた。
 「スピードに乗った時に体にぶつかる風が気持ちいい」と城間君。14種目にアジア諸国から900人以上が出場する大会で、城間君は車いすの100メートル、200メートル、400メートル、800メートルの4種目に出場する。
 強豪ぞろいの中で活躍することが、パラリンピックで金メダルを取るための大事な一歩だと将来を見据えている。そのためにも「得意の200メートルと800メートルでメダルを取る。そして、多くの選手と交流し、自分の技術を高めたい」と語った。
 激励会では與那覇健勇宜野座高校長や比嘉貴一教育長、吉田潤金武区長らがあいさつし、城間君の支援を表明。儀武剛町長は「マレーシアまで応援に行く」と力強いエールを送った。
 母親の麻恵さんは「競技を通して圭亮は精神的にも一回り強くなった。今、何にでも挑戦する姿がとてもうれしい」と語った。
 麻恵さんら金武中41期生は活動資金の寄付を募っている。問い合わせは(電話)098(968)2443。

「活躍して恩返ししたい」と語る城間圭亮君=9日、金武町立中央公民館
圭亮君の活躍を願って乾杯する支援者ら=9日、金武町立中央公民館