面接の秘訣 楽しく紹介 よしもと コントで一役


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那覇市住宅支援給付金受給者を対象に開かれた面接ワークショップで、就職にまつわるコントを分かりやすく演じた初恋クロマニヨン(奥)=11日、那覇市泉崎の那覇市就職生活支援バックアップセンター

 生活困窮者支援のため那覇市が実施する住宅支援給付金事業の給付者を対象に、就労を応援するための面接ワークショップが11日、那覇市就職生活支援バックアップセンターで開かれた。よしもと沖縄所属の初恋クロマニヨンが登場し、コントを交えて履歴書の書き方や面接のこつなどを楽しく演じた。参加した給付者12人は、笑顔と仕事への気持ちを自分なりの言葉で面接官に伝え、会社側に「一緒に仕事したい」と思わせる秘訣(ひけつ)を一緒に学んだ。

 給付金事業は、離職により住宅を喪失または喪失可能性のある人を対象に行われる。同事業の下で那覇市が7月から新たに始めた日常社会生活支援事業の一環で開かれた。就労前の基本技術の習得を支える。
 初恋クロマニヨンは読谷村出身の松田正さん、新本奨さん、比嘉憲吾さんの3人。よしもと所属芸人が県内でボランティアの社会貢献活動をするのは初めてという。ワークショップ履歴書や面接の悪い例を演じ、参加者に間違いを当ててもらう形式で進み、笑いが絶えなかった。
 同センター就職支援アドバイザーの近藤千鶴さんは、履歴書は丁寧に、志望動機は必ずきちんと書くことを指導。面接については服装や時間厳守などのマナーを強調、必ずその会社の仕事内容を把握した上で訪れ、はきはきと笑顔で受け答えするよう求めた。「履歴書をきれいに書き直したり、面接の質疑を考えて予習したりするなど、たった何十分かの作業がその後の長い仕事につながる」と話した。
 参加した那覇市の小橋川祐子さん(63)は「就職に関して、目に見えないものを行動(コント)で示してくれ、大変勉強になった。仕事探しに生かしたい」と笑顔で話した。