担任持ち上がり検討 学力向上で県教育庁


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 県教育庁や各地区の教育事務所長らでつくる学力向上推進本部会議(本部長・浜口茂樹教育指導統括監)が11日、県教育庁で開かれ、全国学力テストの最下位脱出に向けた対策を話し合った。

 担任教諭が連続して同じ学級を受け持つ「持ち上がり制」について、効果的だとする報告が多かった。浜口本部長は「各地区で持ち上がり制を検討してほしい」と要望した。学習時間を確保するための「ノー部活デー」も徹底するよう求めた。
 会合では各事務所長が学力向上に効果的な取り組みを報告した。「授業力の高い教諭を持ち上がりにしたら、全国平均を上回った」「年度末の煩雑な作業がなくなり、次年度にすぐ学級指導に取り組めるので、教師からも好評だ」などの意見が相次いだ。県教育庁によると、毎年学級編成するのは全国でも沖縄だけだという。
 一方「指導力の弱い教諭が持ち上がりになったらどうなるか」「沖縄は臨任の先生が多いので難しい」などの課題も挙がった。
 県庁義務教育課は全国学力テストで中学校最上位だった福井県について、週1回部活をしない日を置き、12月以降は学校行事を入れていないことを報告した。
 浜口本部長は「本県は部活に力を入れ過ぎている。時間にけじめをつけてほしい」と要望した。