キングス今季初黒星、ホーム開幕飾れず bjリーグ第3戦


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キングス―東京 第1Q、3点シュートを決める小菅直人=12日、沖縄市体育館(金良孝矢撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスは12日、沖縄市体育館で東京サンレーヴスと2013―14シーズンのホーム開幕戦を行い、67―74で敗れた。立ち上がりから3ポイントシュートが好調な東京に対し、キングスはターンオーバーや簡単なシュートミスを連発した。

前半は流れをつかめず、30―39とリードを許した。第4クオーターに入るとスクーティー・ランダルの突破で点差を詰め、小菅直人の3点弾で同点に追い付いた。ゲームは延長戦にもつれこんだが、キングスは終始リズムに乗れなかった。東京との第2戦は13日午後6時から同体育館で行われる。

東京サンレーヴス(1勝)
 74―67(21―15,18―15,10―15,12―16,延長13―6)
琉球ゴールデンキングス(2勝1敗)

 【評】シュート成功率が明暗を分けた。序盤に高確率で外からのシュートを決める東京に対し、キングスはリングを捉えられなかった。リバウンドはオフェンス、ディフェンスとも不調。終盤は外からの攻撃に偏り、得点がほしい場面でシュートを外した。(平安太一)

◆流れ逃し、延長で屈す
 最後まで流れをつかめなかった。第1クオーター(Q)から追い掛ける展開が続き、勢いに乗りたい場面でシュートミスやターンオーバーを繰り返した。終盤には逆転しながらも引き離せず、開幕戦を待ちわびたブースターに勝利を届けられなかった。
 「選手は気合が入っていたが、空回りしてしまった」。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)が語るように、序盤から動きが硬かった。試合開始直後は岸本隆一を中心にテンポの良い攻めを見せたが、東京のアウトサイドシュートを止められず、徐々に流れが悪くなった。第2Qに入るとシュートがリングに嫌われ、奪ったボールもキープできずにチャンスをつぶした。
 第3Qからはディフェンスが勢いを取り戻したが、持ち味の速攻までつなげなかった。第4Qではスクーティー・ランダルが内外から得点を奪い、小菅直人の3点シュートで同点に追い付く粘りを見せた。ブースターの声援を受けて一時は勝利をつかみかけたが、残り0・5秒にフリースローで同点に追いつかれ、延長戦で力尽きた。
 試合では東京の井手勇次に34得点も奪われ、伊佐HCは「1人にやられてしまった」と顔をしかめる。「消極的になっている場面もあった」と敗因を受け止めながら、「明日は必ず修正する」と気持ちを切り替えた。(平安太一)

◆レベルアップしたい
 伊佐勉HC(キングス)の話 重いゲームで流れを持ってこられずに負けた。流れが傾きかける時間もあったがミスが出た。チームで(プレーの)共通理解を深め、僕も選手もレベルアップしたい。

◆格上のチーム倒す
 青木幹典HC(東京)の話 今シーズンのチームは下克上がスローガンだ。格上のチームを一つでも多く倒すことを目標にしており、初戦から勝てて良かった。