知念高校なぎなた部、強さの秘密は「絆」 OG指導、伝統脈々と


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先輩からの指導を受けながら練習に励む部員=9日、与那原町の知念高校

 【与那原】放課後、知念高校の武道場で汗を流すなぎなた部。そこに高校を卒業し、大学に進学した先輩が現れ、動きや心構えを指導する。卒業後も、後輩とのつながりは強い。同部は9月に東京で開催された第68回国民体育大会のなぎなた競技・少年女子演技で優勝した。実力の秘訣(ひけつ)は積み重ねてきた日々の練習だけでなく、先輩との固い絆があった。

 先輩から基本の動きの大切さ、試合、演技での集中方法などの指導を受け、8月の高校総体でも団体3位と好成績を収めた。高校なぎなたでは県内では敵無しの強豪校だが、その伝統は先輩から後輩に脈々と受け継がれている。
 玉那覇葉月さん(3年)と組み、国体優勝を果たした慶留間幸音さん(同)は「試合でも練習通りに演技するように指導を受けた。多くの人の支えで優勝できた」と感謝の言葉を口にする。
 同部に所属していた大嶺夏季さん(22)=沖国大4年=も「時間があれば指導に来ている。自分たちも先輩に同じようにしてもらった。上下関係、先輩と後輩の間のつながりが強い」と話す。
 自らの経験を次の世代に惜しみなく伝える知念高なぎなた部。多くの先輩の思いを受けながらきょうも練習に汗を流す。