県勢メダル続々 全国障害者スポ大会、陸上や水泳


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陸上でメダルを獲得した(前列左から)吉田晋介選手、玉那覇夏希選手、(後列左から)大久保敦志選手、吉本壮一郎選手=13日、東京都調布市の味の素スタジアム

 【東京で赤嶺玲子】第13回全国障害者スポーツ大会「スポーツ祭東京2013」2日目の13日、県勢は8競技に参加し、金3、銀3、銅5の計11個のメダルを獲得した。

メダルを手にした選手たちは、充実感に満ちあふれた表情で喜びを語った。
 陸上男子ソフトボール投げで金メダルを獲得した吉本壮一郎選手(29)=東村=は「自己ベスト記録に届かなかったのは悔しいが全力を尽くせた」と安心した表情で語った。
 高校生の時に骨肉腫を患い右足を切断し、義足での生活が始まった。「人前に出るのが嫌で学校をやめようと思ったこともある」と振り返る。心を支えたのは02年に出場した岡山での全国障害者スポーツ大会だ。観客を前に緊張を乗り越え競技したことで「目標を持って頑張ろうという気持ちになった」。
 12日のジャベリックスローに続き、陸上男子ソフトボール投げでも金メダルに輝いた吉田晋介選手(38)=宮古島市=は「最初で最後という気持ちで挑んだ大会だったが、また出場したいと思えた」と話した。
 前日の水泳男子25メートル自由形に続き、同25メートル平泳ぎでも金メダルを手にした屋比久一男選手(77)=南城市=は「他の出場者より年上なのでメダル獲得は難しいと思っていたが、2個も金メダルを取ることができた」と喜びをかみ締めた。