興南高(男子)那覇高(女子)V 県総合バスケ


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 バスケットボールの第47回県総合選手権大会は13日、南城市知念体育館で男女の決勝まで行い、男子は興南高が89―75でSBCを破って優勝した。女子は那覇高が100―67で西原高を退け、初の栄冠をつかんだ。

男女の優勝、準優勝チームは全九州総合選手権大会(11月8~10日、福岡)の出場権を獲得した。

◆速攻爆発 走って頂点/興南高
 男子は興南高が40分間を走り抜き、栄冠を手繰り寄せた。
 社会人チームのSBCとぶつかった決勝。興南は立ち上がりこそリードしたものの、中盤は一進一退の競り合いになった。
 高さとパワーがある相手にゴール下で押される場面もあった。しかし興南は初めから後半勝負だと考えていた。
 「相手は一般選手。技もパワーもあることは分かっていた。その分走って、後半は流れがこちらに来ると思っていた」。税所寛主将はそう振り返る。
 足を使ったマンツーマンのディフェンスをコート全面で仕掛け、守りから圧力をかけていった。
 そして2点リードで迎えた第4クオーター(Q)に興南の速攻が爆発。疲れが見え始めた相手から、ついに主導権を奪った。
 リバウンドやパスカットから走って素早くボールをつなぎ、大城琢磨、中村陽延、比嘉崇光らが連続ゴールで圧倒。一気に点差を広げた。
 29得点したフォワードの比嘉は「ディフェンスからの速攻が興南のスタイル。最後まで諦めずに走った」と胸を張った。
 井上公男監督は「九州で(一般を含めた)レベルの高い相手と試合をすることは勉強になる。ウインターカップにつなげたい」と話し、12月の全国大会に目を向けていた。(宮里努)

◆テーマに忠実 大差で快勝/那覇高
 女子は那覇高が西原高に大差をつけて快勝した。リバウンドやこぼれ球をしっかり拾っていくことをテーマにして臨んだといい、中山美裕主将は「勝負どころで、それができたのが良かった」と笑顔を見せた。1、2年生のチーム。「飛び抜けたエースはいない」(屋嘉謙呉監督)というが、オールラウンドで活躍できる中山主将が引っ張り、リング下では1年の喜納璃理華が168センチの高さを生かし、存在感を見せた。
 喜納は「練習してきたプレーを出せた。レイアップシュートが決まったのが良かった」と話し、続く九州大会でも「ゴール下のプレーを頑張りたい」と意欲を見せた。

男子決勝、SBCのディフェンスをかわしシュートに持ち込む興南の比嘉崇光=南城市知念体育館(山城博明撮影)
西原との女子決勝、ゴール下で存在感を見せる那覇の喜納璃理華