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【名護】名桜大(瀬名波栄喜学長)と名護市大西区(仲本兼仁区長)は9日、同大の知的財産を地域振興に活用する協定書に同大で調印した。
名桜大は北部12市町村と同様の連携協定を結んでいるが、自治会単位では初めて。大西区は名桜大に人材派遣を依頼し、高齢者の健康増進プログラムや留学生との異文化交流会を開き、地域の人材育成や福祉の振興を図る。
協定は「大学の知を生かし、地域の発展に寄与する」ことを目的にしている。具体的には(1)地域づくり(2)健康増進(3)人材育成―を3本柱として、大西区が企画する行事に名桜大の教授陣や学生を派遣する。
大西区では現在「にしこうカラハーイ事業」と銘打って、地域人材を活用した居場所づくり、人材育成に取り組んでいる。名桜大との協定により、今後企画する高齢者対象の健康教育プログラム、異文化交流、文化講演会などを充実させる。
調印式で瀬名波学長は「従来の大学は『象牙の塔』と言われ、研究が主な役割だった。現在は地域の発展に何ができるかが問われる。今回の協定で地域課題の解決に協力できれば、これに勝る喜びはない」と語った。
仲本区長は「一地域と大学の連携が名護全体、北部全域のモデルとなるよう継続的に事業を展開したい」と話した。