世界博3位 クマノミの立体花壇 美ら島財団


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 【北部】沖縄美ら島財団(本部町)は、カナダのモントリオールで6日まで開かれていた「モントリオール・モザイカルチャー世界博2013」で、国際部門に「小さなクマノミとイソギンチャク」と題して出品し、3位に当たる「Gold Medal 3D」を受賞した。

 モザイカルチャーは寄せ集め模様を意味する「モザイク」と文化を意味する「カルチャー」を組み合わせた造語で、金属フレームをネットで覆い、土を詰めて花などの植物を植えて作る立体芸術を指す。同世界博は2000年に始まり、今回5回目。世界20カ国以上から、約50作品が出展された。
 財団は、モヨウビユやセダムなど15種類の植物を使って、クマノミとイソギンチャクを作り沖縄の海を表現した。繊細さと独創性が評価されたという。
 同財団の職員が仕上げたオリジナルの作品で、デザインは細沼徹さん、現地の制作は西銘宜孝さん、木下龍太さんが手掛けた。11日、財団の花城良廣常務理事らが琉球新報北部支社を訪れ、3位入賞を報告した。財団が管理運営する海洋博公園にもイルカやタコのモザイカルチャーが展示されており、花城常務理事は「多くの県民にモザイカルチャーを知ってほしい」と語った。

3位入賞した作品「小さなクマノミとイソギンチャク」(沖縄美ら島財団提供)
3位入賞を報告する(左から)花城良廣常務理事と西銘宜孝経営企画課長=11日、琉球新報北部支社