しゃかり、15周年で古典に焦点


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「古典に取り組むことを通し、沖縄が芸をもって他国との交流の歴史を築いたことをあらためて感じた」と語るしゃかりのチアキ=琉球新報社

 チアキ(ボーカル、三線)とカンナリ(プロデューサー兼パーカッション)の2人組・しゃかりが15周年記念アルバム「温故知新」を14日、発売した。北谷町出身のチアキが強い思い入れを抱く、北谷真牛の伝説を歌った「百名節」をはじめ、琉球古典音楽と民謡、琉球舞踊の名曲など13曲(10トラック)を収録。2500円。

 「瀧落し~かぎやで風節」は祝儀曲2曲を大胆なアレンジで組み合わせた。躍動感ある「谷茶前節~伊計離節」、厳かに歌う「伊野波節」、活気にあふれる「唐船ドーイ」などが続き、最後は「百名節」のアカペラで締める。歌唱指導は上地弘子、古典音楽監修は人間国宝の城間徳太郎。
 1998年の結成から15年。チアキは「通過点だと思っていたが、多くの人が期待の声を寄せてくれた。これを機に以前から向き合いたいと思っていた古典に取り組んだ。第2弾、3弾と続けていきたい」と展望する。
 11月22日午後7時から北谷町のモッズで発売記念ライブがある。舞踊のゲストも出演予定。会場限定で書き下ろしの15周年記念ソングを配布する。前売り3000円、当日3500円。問い合わせはモッズ(電話)098(936)5708。