美里工、初戦は大分商 九州高校野球組み合わせ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 第133回九州地区高校野球大会(26日開幕・沖縄セルラースタジアム那覇など)の組み合わせ抽選会が17日、同球場会議室であり、県代表4校の対戦相手が決まった。県大会を制して42季ぶり出場の美里工は、初戦の2回戦で今夏の甲子園に出場した大分商(大分2位)と対戦する。

 前年覇者で3季連続甲子園出場を目指す沖縄尚学は、日南学園(宮崎1位)と初戦の2回戦で顔を合わせる。県大会3位の八重山商工は指宿商(鹿児島2位)と、同4位の宜野座は日章学園(宮崎2位)とそれぞれ1回戦で対戦する。選手宣誓は美里工の高江洲大夢主将が務める。
 美里工と対する大分商は甲子園出場メンバーが多く残り、堅守で県大会を勝ち上がった。主将でエースの笠谷が大黒柱。沖尚の対戦相手、日南学園は県大会は6試合中4試合をコールドで制するなど、充実の投打で圧倒的な強さを誇った。部員12人の八商工と対戦する指宿商もわずか15人で初出場を決めており、エースが全試合を投げ抜くなど特徴が似ている。宜野座と対する日章学園は小粒ながら確実に送って点を取るチームで、いかにミスをしないかが勝敗の鍵となりそう。
 大会には九州各県の予選を勝ち抜いた18校が出場。成績は来春の選抜大会代表を決める重要な選考資料となる。日程は6日間(29日は休養日)で、順調に進めば決勝は31日正午から沖縄セルラースタジアム那覇で行われる。優勝校は明治神宮大会(11月16日開幕・神宮球場)に出場する。

◆ベスト4以上に/美里工・神谷嘉宗監督
 相手も決まったので、気を引き締めて頑張っていきたい。大分商はエースを含め甲子園のメンバーが残っており、手ごわい相手だと思う。地元開催なので、ベスト4以上を目指し強い気持ちで臨みたい。

◆勝ち重ね優勝/沖尚・比嘉公也監督
 県代表校として恥ずかしくない戦いをし、センバツ切符を手にしたい。日南学園は九州を代表するチーム。胸を借りるつもりで臨む。臆することなく堂々と戦い、一つ一つの勝ちを積み重ねて優勝したい。

◆恥じない試合を/八商工・伊志嶺吉盛監督
 対戦相手が決まり、あと1週間でモチベーションを上げて調整できると思う。対戦相手のことは何も分からない。一戦一戦、県代表として恥じない試合をする。自分たちの野球をして、次につなげられればいい。

◆甲子園目指す/宜野座・東亮監督
 ようやく九州大会が始まるな、という感じだ。地元開催で大勢の方々が応援に来られると思う。目いっぱい伸び伸びと選手を動かし、感動させる試合をしたい。参加するからには上位に入って甲子園を目指したい。

対戦相手が決まり、健闘を誓う(右から)八商工の伊志嶺吉盛監督、美里工の神谷嘉宗監督、沖尚の比嘉公也監督、宜野座の東亮監督=17日、沖縄セルラースタジアム那覇会議室(諸見里真利撮影)
(クリックで拡大)