全日本学生ライフル 新里エア立射V、県勢初の快挙


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新里葉津紀

 ライフル射撃の全日本学生選手権第3日が19日、大阪府能勢町ライフル射撃場であり、女子エアライフル立射で新里葉津紀(興南高-中大)が203・3点で優勝を飾った。県出身者で全日本学生を制したのは、新里が初となる。

◆割り切って好結果、大逆転で1年生女王
 女子エアライフル立射の新里葉津紀は、競技歴4年で、初めての全国制覇に「とってもうれしい」。1年生女王は初々しく喜びを語った。
 予選上位8人が臨む決勝。新里は7位通過だった。前日に別種目に出場したため「感覚がつかめず銃が揺れて焦った」という。深呼吸をして「ど真ん中を狙わなくてもいい」と割り切ったことが、安定して点を重ねることにつながった。
 最後の1発で松巾(立命大)に同点に追い付かれたが、競射を制した。高校時代や今秋の国体で敗れた相手に雪辱し、初の全国制覇の喜びも倍増した。
 大学の練習で精神面の成長を感じているという新里は「来年も優勝を目指したい」とさらなる飛躍を誓った。