台湾政府労働委員会(厚労省)の調査によると、台湾で働く労働者の昨年の総労働時間は1人平均2140・8時間と世界第3位の長さ。
一方、給与は時給換算で8・69ドル(約840円)とアジアの新興四小龍の中で、最下位であることが分かった。
四小龍と呼ばれる経済済発展著しい4地域(韓国、台湾、香港、シンガポール)の中で、労働時間が最も長かったのはシンガポールで年間2402・4時間。しかし、給与は時給換算では台湾の1・2倍である17・72ドル(約1200円)と大幅に上回った。
台湾の人材派遣会社関係者によると、台湾の企業の9割以上が中小企業であり、オーナー社長が自ら陣頭指揮を執る事業形態が多く、社長より先に退勤しにくく、労働時間の長時間化につながっていると分析している。