キングス、波に乗れず bjリーグ第6戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスは20日、滋賀県の野洲市総合体育館で滋賀レイクスターズと今季第6戦を行い、71―79で敗れた。キングスは4勝2敗で、西地区3位。

キングスは第1クオーター(Q)からハードなディフェンスを見せたが、シュートが決まらず追い掛ける展開が続いた。第2Qには小菅直人の3点シュートで追い上げたが、逆転にまで至らず36―41で前半を終えた。後半も小菅のシュートで粘りを見せたが、確実に得点を重ねる滋賀を捉えることができず、勝利を逃した。キングスは26、27日に沖縄市体育館にライジング福岡を迎えてホーム2連戦を行う。

滋賀レイクスターズ(4勝2敗)
79―71(17―14,24―22,13―10,25―25)
琉球ゴールデンキングス(4勝2敗)

◆滋賀のペースだった
 伊佐勉HC(キングス)の話 40分間、滋賀のペースでバスケットボールが続いてしまった。前半は我慢を強いられながら展開についていけたが、後半の勝負どころでイージーシュートを決めきれなかったことが残念だ。

◆決定力欠き 流れ失う
 重苦しい雰囲気をはねのけるほどの決定力と爆発力が欠如していた。ディフェンスは滋賀の攻撃をうまく抑え、攻撃の流れも悪くなかった。しかし、フィニッシュが決まらず最後まで劣勢を覆せなかった。
 第1Qから動きが重かった。積極的にゴールに向かう姿勢はあったが、得点には結び付かない。連続でシュートを外して嫌なムードが漂った。対する滋賀は内外から確実に得点してリズムに乗った。キングスは突破力のあるスクーティー・ランダルを投入したが、勢いに乗れそうな場面で不要なファウルやターンオーバーを連発。シュートもリングに嫌われる悪循環に陥った。第2Qには小菅直人の連続3点シュートなどで1点差まで詰め寄ったが、滋賀も得点を重ね、追い付くことができなかった。
 後半に入っても滋賀の粘っこいディフェンスに手を焼き、難しい体勢でのシュートや無理な突破で得点機を失った。最終盤はファウルゲームに持ち込んだが、試合をひっくり返すには点差が離れすぎていた。小菅は「滋賀の選手がアグレッシブにプレーして流れを持って行かれた」と敗因を語った。
 次の福岡戦を皮切りに、京都、島根とホーム戦が続く。敗戦で浮かび上がった課題を克服し、ホームで連勝するキングスの姿をファンは心待ちにしている。