末松氏に出馬要請 名護市長選で市議会の野党


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 【名護】来年1月19日投開票の名護市長選へ向けた保守系候補の選定作業で、市議会野党会派「礎の会」の長山隆会長らは21日、名護市区選出の末松文信県議(65)=自民=に正式に出馬要請した。

一方、末松氏の出馬に反対している同氏の後援会は、前市長の島袋吉和氏(67)を全面支援することを同日決定した。市議らでつくる候補者選考委員会が近く両氏の一本化へ最終調整を行う。
 「礎の会」の出馬要請に対し、末松氏は明確な返答を避けた。
 同日夕開かれた末松氏の後援会幹事会では、末松氏が市議団からの要請について報告したが、出席者からは出馬への反対意見が多数を占めた。
 出馬反対の理由について後援会役員は(1)県議1期目でのくら替えは市民の理解を得られない(2)出馬に意欲を示している島袋氏を応援すべきだ―などを挙げた。
 ただ末松氏の後援会が島袋氏支援を表明する一方、市議団には末松氏支持の声が根強く、選考委員会での調整が焦点となる。