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第35回沖縄女子ゴルフ選手権は23日、西原町の沖縄CC(5493ヤード、パー70)で行われ、73で回った饒平名まなみ(琉球大)が3年ぶり2度目の頂点に立った。
伊波杏莉(読谷高)と翁長由佳(興南高)は2打差で並んだが、カウントバック方式により伊波が準優勝、翁長が3位だった。比嘉梨沙(宜野座高)が4位、玉寄妃那子(糸満高)が5位だった。同大会は2日間の予定だったが、台風接近のため1日に短縮された。
◆嵐に耐え、堅実プレー
“嵐の女王”饒平名まなみが、3年前と同じ台風のコンディションで、2度目の栄冠をつかんだ。
前半は我慢のゴルフだった。3、4番でボギー。9番は「力みすぎた」とダブルボギーをたたき、出遅れた。
それでも、後半は地力を見せた。14番(パー5)は強い向かい風が吹く中で「ショットがきれいに風に乗ってくれた」。2打目でグリーン際に付けると、難なくバーディーを沈めた。
リズムをつかんだ15番(パー4)は、2打目こそグリーンを捉えられなかったものの、3打目で「寄せるだけ」のつもりが、チップインとなり、連続バーディーとなった。
高校1年のころに優勝した時も、台風のため2日あった日程が1日に短縮された中でつかんだ勝利だった。「雨風があるときの方が慎重にプレーできる」と話す。大学では経営学の勉強に励む。堅実な性格はゴルフにも表れるようだ。
前回優勝時のスコアを一つ上回る73で終え、納得の表情を浮かべた饒平名だが「今後もゴルフと勉強を両立させたい」と浮足だった様子はない。「来年は全日本女子学生で優勝したい」と、嵐にも負けない強さでさらなる躍進を誓う。(仲本文子)